当社は、携帯電話のカメラモジュールを検査する装置を販売しておりますが、今までは
測定が面倒な項目がありました。
それは、姿勢差測定です。
姿勢差といっても、馴染みが無いと思います。これは、携帯電話のカメラ検査しか
使わない単語だと思います。
一般的なカメラモジュールの測定は、上向きで計測を行います。これは、天井や空を撮影する
向きとなります。通常の撮影では頻度は少ないと思います。ちなみに、小生は、
天井を取ることが多くありました。
前職では、照明設備の検査を行っておりましたので、蛍光灯やLED照明などの撮影が多くありました。
また、街路灯も調査することがあり、携帯で上向きに撮影していました。
しかし、皆様にとっては特殊な事ではないでしょうか?人物撮影では携帯を立てて撮影します。
つまり、カメラは横向きになっています。また、書類などを撮影する場合は、携帯を下向きに
していると思います。検査している姿勢と通常に撮影される姿勢が異なるのです。
今までは、品質にこだわるメーカー様や高級機に搭載するカメラモジュールにおいて測定する
事は有りました。最近は、画素数などが劇的に増えていますので、写真品質に影響が
出る可能性が高くなっています。
以前より自動で3姿勢特性検査をしたいという要求は有りました。しかし、価格やタイミングの
問題などで実現しませんでしたが、今後の需要にこたえるべく、開発いたしました。
1つの姿勢で測定が終了すると、次の姿勢に自動で変化します。
測定画面も撮影しています。
2本目の測定結果が描画されていると思います。この測定結果が横向き状態になります。
この後に、下向きの計測を開始します。
搭載している光学センサは、OIS測定用です。ちなみに、OISとは手振れ防止用機能搭載の
カメラモジュールの事です。AF用測定以外に、XY移動の測定も可能です。測定方向は、
5方向となります。
デモ機もご用意する予定です。
ご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。